原油から何が出来る?

原油から何が出来る?

原油から何が出来る?

産油国によって産出される原油に違いがあります。
アメリカやイギリスの原油は軽質油といい、品質がよく硫黄成分が少ないのが特徴です。
軽い油なので、重油のようなものを作ることはできません。
化学製品や軽油、ガス、灯油、ガソリンが多く作られます。

 

中東産はバランスよくいろいろな成分を含んでいるので、アスファルトから軽油までを精製して産出します。
日本が主に輸入してるのが中東産の原油です。
加工貿易国である日本は、輸入した原油を元にさまざまな製品を作って国内消費に廻したり、別の製品として海外へ輸出します。

 

日本が、石油の多くを中東に依存してるのは、政治的な意味もありますが、原油の性質も関係しているのです。

 

ですが、あまりに偏った仕入れを行うと、オイルショックや戦争のときに大変な苦労をしてしまいます。
それを避けるために石油備蓄を行ったり、仕入先を開拓してるのです。

 

イランは、イラン革命後も友好関係を続けてきた、日本が独自で開拓した原油の輸入相手国です。
それには長年の信頼関係を築いてきたこともあって、イランも日本であればと開発や輸出を行ってくれました。
現在も国内消費の10%以上をイラン産の原油が補っています。

 

これに横槍を入れてきたのがアメリカです。
アメリカはホルムズ海峡を押さえているイランと険悪な関係ですので、イランの国際的な孤立を目指しています。
日本もアメリカの言うとおりにイラン産の原油の輸入を段階的に引き下げると約束してしまいました。
これによって日本は独自の原油調達先をひとつ失ってしまうのです。

 

エネルギーの国家戦略を考えると、このケースだけはアメリカの言いなりになってはいけなかったはずですが、
現在の首相や外相には、先々のことまで見えていないようですね。


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