戦略備蓄の原油

戦略備蓄の原油

戦略備蓄の原油

石油は、第二次大戦後は低い価格で推移していました。
それが急騰したのは、オイルショックの時です。
アメリカなど先進国の押し付ける価格に反発した産油国(この時の産油国がOPECとなる)が原油の輸出価格を独自に設定したのです。
原油価格はいきなり10倍となり、世界中で買い占め騒動があったのを記憶してる人もいるかもしれません。

 

中東では石油を巡って様々な動きがありました。先進国の多くが、国内のエネルギーを石油に頼っていることから、急きょ対策を迫られたのです。
その後、価格は落ち着いていき、騒動は収まっていきましたが、石油が世界に与えた影響から、各国は自国内に有事のための石油を備蓄することを始めました。
日本では、国内に官民合わせて177日分が備蓄されています。
経済産業大臣の命令が無ければ取り崩せないのですが、有事の際に輸入が滞っても、国内の経済に与える影響を最低限にするために使われます。
石油備蓄基地はへき地に多くあります。
その重要性にかかわらず、地域住民の反対が多いそうです。土地の狭い日本では、内陸に作れないこともあり、洋上に基地をつくったり、余ったタンカーを利用したりしています。

 

世界で最大の備蓄量を持ってるのはアメリカです。
7億バレルもの原油を備蓄しており、さらにこれを倍増させる計画もあるようですね。
しかし原油の備蓄には巨額の経費が必要です。
原油高騰のために、あらたな備蓄を増やすには膨大な税金を投入しなくてはいけません。
さすがにアメリカ議会も予算の承認を見合わせているようです。
そんなことより市場で調達する方が安上がりだし、政治の道具に使うべきではないと言うのが一般的な意見のようです。

 

ホルムズ海峡の出口をイランが抑えている限り、世界の原油危機がいつ起こるか分からないと言うのがアメリカ、軍と大統領の考えみたいですが。
日本は余計なとばっちりを受けて原油の輸入先をひとつ減らしてしまいましたね。

 

最近は備蓄するより、備蓄するような事態にならない努力をすることが大事だと気が付き始めたようですが。


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