戦略物資としての原油

戦略物資としての原油

戦略物資としての原油

先物でも、CFDでも、原油の取引を行うときに注意しなくてはいけないことがあります。
原油の値動きはテクニカル分析では読み切れない動きをすると言う事です。

 

FXなどは、短期トレードではテクニカル分析が有効に働くので、デイトレードやスキャルピングを主流としてトレードをするスタイルが、
個人投資家で流行っています。あまり難しい情勢分析などをしなくて済むので、考え方が論理で済むからですね。

 

ですが現物はテクニカルが通じるものと通じないものがあります。
市場規模が小さく、投機目的の資金が流入すると乱高下するようなところはテクニカルだけでは不利と言えます。
原油は、実際に取引されてる金額の1割程度が先物などの投資資金と言われていますが、その投資の値動きが実勢価格を大きく動かしています。
それはレバレッジをかけて、投資した金額の何倍もの金額が動くからですね。
ファンドや機関投資家は、自分たちの資金を何倍にも膨らませて動かすので、実際の原油価格にまで大きな影響を及ぼしているのです。

 

原油の市場規模は決して小さくありませんが、世界経済の中心であり、戦略物資でもある原油は、各国の思惑でも大きく動かされてしまいます。

 

日本は中東からの輸入依存度が大きいですが、分散化を進めるために新しい産油国の開発にも投資しています。
その中にイランがあります。
イラン革命以前から日本はイランとは石油開発などで友好関係にありました。
イランの原油採掘権も優先権を得て、商業開発を始めようとしたときに横やりが入ったのです。
アメリカとイランは犬猿の仲です。
アメリカはイランに経済的な圧力をかけるために、イラン産の原油を輸入しないよう、世界中の国に圧力をかけました。
日本はイランと契約をして原油を輸入してるので、アメリカの言う通りにすると、国内消費量の19%を失います。
このアメリカの圧力で原油価格は高騰し、世界中の経済に影響が出てしまいました。
中国など、一部の国は逆にイランとの結びつきを強化して、原油の輸入先を確保してしまったようですが、
国家の戦略が経済に大きな影響を与える一例と言えるでしょう。


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